7月14日まで行われている早川書房半額セール、千冊以上対象なのでどれを読んでいいかわからない、そんな貴方のために。毎夜、布団に寝転がり早川作品を読み続けているドクショとが『三体』『プロジェクト・へイル・メアリー』以外でお面白い、夏の早川作品をご紹介。
これで夏は手中に収めたも同然!!

早川書房は夏が似合う
ドクショと独断と偏見
この夏読むべき早川本TOP10
いきなりランキング1位が漫画で度肝を抜かれたでしょう。がはは。夏は怪奇幻想でクーラーいらず。これが令和のかしこいやり方です。昨今はホラーブームなので恐怖する本は色々でているのでが、人を怖がらせるよりも魅入らせる怪奇幻想がなんだかすごく上等なものに思える昨今です。お耽美界において一級品ですから、とにかく幻想、逢魔、迷宮の3冊だけでも読んでみてください。普段の値段でそろえるとちょっと高いので半額の今です
グレックと言えばベア。イーガンよりもベアなドクショとです。いや、イーガンももちろん好きですが、とにかく鏖戦、この言語感覚がものすごいですから、舞台となる宇宙の規模、そのタイムスケールもこれぞ読みたいSFッ!!という感じでも、最高。のちにかっこいい名称は翻訳家の方が旨い事やったとどこかで読んで翻訳家すげえええ、となりました。
最近読みました。いやあんまり期待してなかったのですが、まさかの安部公房の『密会』以来の巨大病院迷い込み出られない系不条理譚。しかもSF。いやあ面白かった。3部作の1作目らしいですが、終わりも良かったのでここで完結でも全然良い感じです。これ系、今時売れるのかな、私は好きだけど……案件なので、病院迷い込み系好きな方はマストリード!!!
100文字でどれだけSFを想起できるか、これは北野勇作氏から読者にたたきつけられた挑戦状である。とにかく己のイマジネーションを開放して、100文字の前後、裏側を想像と妄想で展開していきましょう。ちなみに私はあまりに好きだので全話朗読して感想を言うポッドキャストやりました。これがドクショとの鬼よ。
B級。B級。B級。テレ東のロードショーでこれの映画が流れていたら相当な当たり回です。こんなに上手いB級って他にあるだろうか。作れないよ。音楽でいえばスティーリィーダン、AOR。ちょっと何言っているかわからなくなってきましたけど、泥棒が落ちた先が教会で、親から連れ去れた修道女を助けにいきます。でも修道女の親は悪い金持ちで……、おい最高だな
B級の後にA級。いやZ級の作品を。ちょっとチャンドラーはずるいか。いやでも、やっぱ一度は読んでほしい。人生で。読んでないと読んだ後では面構えが違う。あと初めて読む時は清水訳で。ギムレットにはまだ早い(下戸なので
また大物ですけど、悩むと思うんですよヴォガネット多いから。猫のゆりかごにようか、タイタンの妖女にしようか、まずはスローターです。理由はそんなにないんですけど、時間が痙攣的にいったいきたりする構造がとても好きなんですね。映画もわけわからなくてスキでした
イーガン、どうするよ。イーガン。結局どれ読んでも細部わからないと思うので、一番スケールあるやつ行きましょう。大丈夫、読み始めて加速すれば最後まで一気に行けますよ。遠未来ってどうなっているのかね
海外のSFすげええええええ、と思うじゃないですか。大丈夫、日本にはグランヴァカンスがあります。放棄された仮想リゾートでくらすAIたちの物語。これ夏に読みたいSFの筆頭じゃない。でもこの設定、あと10年くらいだとマジでありそうだから、その辺のリアリティ増してますね
死んだはずの信長にとある島へと呼びされる秀吉、家康、勝家たち…と言う設定だけでご飯3杯、4杯は食べれます。ミステリとしてのトリックはまあ、な!と言う感じですが、探偵役?の秀吉のしゃべくりが良いです。気を貼らずに読めるので通勤通学にどうぞ。ラストはもちろん、なんだそりゃ!!です

ワンワンワンワンワン