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【ポッドキャスト】雑談 ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』 applePodcastブックカテゴリー第5位!

10月12日配信回です。
・トゥナイト2など
・紹介している本ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』
・100回記念取り上げてほしい本、決定!
について話しています。
時間:60分

紹介している本

イングランド北部の炭鉱町ウィガン。1936年、オーウェルがこの労働者の町を訪れたとき、不景気と失業がひろがっていた。炭鉱夫たちと生活をともにしながらオーウェルは、彼らの顔貌を独特な身体感覚のもと丹念に書きとめていく。ここは、中産階級下層の彼の階級意識が決定的に試される場所となった。たとえば、「労働者階級には悪臭がする」。社会主義への支持を表明しながら、越えられない階級間の「ガラスの間仕切り」。彼はこの違和感を、あえて率直に表明する。声高に語られるドグマではなく、人間らしい生活、すでに中産階級からは失われてしまった生活様式への愛が、未来を考えるひとつの指標として提示される。20世紀ルポルタージュの嚆矢。

100回記念で取り上げる本

・西﨑憲編『万象』より小田雅久仁『よぎりの船』
・ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』より「ザ・ホルトラク」「石の動物」

「よぎりの船」はおそらく21世紀になって書かれた幻想文学のなかの最高ランクに属する作品です。幻想の質、スケールの大きさ、筆力、それらが相乗効果を生み、驚嘆すべき高みに至っています。幻想文学の愛読者の多くはこの作家、この作品を愛するでしょう。海外幻想文学と国内幻想文学をリンクするような作品でもあります。英語圏に紹介されれば幻想文学関係の賞を受賞するのではないかと推測されます。

 ふたつの頭、よっつの眼を持つ鳥に魅入られた男、日常に紛れこむ異様な存在たち、よぎりとはいったい何なのか。そして想像を絶する展開。

電話ボックスを相続した少年は、その番号に何度もかけてみる。誰も出るはずのない電話だが、あるとき彼が愛するTVドラマの主人公が出て、助けを求めてきた――異色の青春小説たる表題作ほか、国をまるごと収めたハンドバッグの遍歴を少女が語る「妖精のハンドバッグ」、なにかに憑かれた家を買った家族の騒動を描く「石の動物」など、アメリカ文学の新潮流をかたどる女性作家による瑞々しくも不思議な感触を残す全九篇

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